ポンテツァとは、マイクロニードルRF治療器を使った施術で、無数の細い針で肌に穴を開けた後、薬剤を塗布して皮膚の深部まで浸透させることで肌の状態を改善していきます。さまざまな肌悩みに効果があるポテンツァですが、知っている人は少ないのではないでしょうか?そこで、今回は、ポテンツァのメリットデメリットや効果についてご紹介します。
ポテンツァとは?
マイクロニードルRFのとても極細な針で肌に穴を開けることで、創傷治癒のはたらきを強め、肌の活性化が促し、針で開いた穴からポテンツァを使ってラジオ波で熱エネルギーを注入することで、コラーゲンの生成を促すというものになります。
ポテンツァは、施術後速やかに多量の薬剤を肌の奥深くまで均等に届けることが可能です。また、注入する薬剤は豊富にあるので肌悩みに応じて選択できます。
施術時にチクチクとした痛みを感じることがありますが、ひとり一人の状況に合わせて針の深さと量、針を刺すスピードが調整可能で、摩擦を小さくするために皮膚を吸引しながら針を刺すので、傷みを少なくできます。
たくさんの美容薬剤を真皮層まで届けることができ、少ない回数で効果を実感しやすいですが、その分費用は全顔で1回あたり5万~15万と高額です。
ダウンタイムは1週間ほどで、ピーリングなど肌に負担がかかるものについては控えるようにし、紫外線対策や保湿ケアをしっかり行いましょう。
約1~3ヶ月で効果がピークを迎えるので、効果を持続させるためには、定期的な施術も必要です。施術の頻度は、1~2ヶ月おきが目安です。
金属アレルギーがある、妊娠中・授乳中である、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある、重度の糖尿病であるなどの場合は施術を受けられません。また、ヒアルロン酸注射を受けたことがある方は、ヒアルロン酸の注入部位にポテンツァを照射した場合、ヒアルロン酸の効果が減少する可能性があるので、注意が必要です。
ポテンツァの効果
ポテンツァには大きく分けて5つの効果が期待できます。
1つ目は、いちご鼻・毛穴の開きの改善です。
直接肌に穴を開けて薬剤を塗布し、肌の最深部へ刺激を届けることで、コラーゲンの生成が促進され、肌のハリがアップし、毛穴がキュッと引き締まって見えます。毛穴が引き締まれば、いちご鼻も予防できます。
2つ目は、ニキビ・ニキビ跡・傷跡の改善です。
肌に開けた微細な穴から直接薬剤を浸透させることで、凹凸が改善しやすく、コラーゲンの生成でより相乗効果が見込めます。
3つ目は、赤ら顔の改善です。
赤ら顔の最も多い原因は、皮膚の表面が赤く浮き上がって見える「毛細血管拡張症」だといわれています。毛細血管拡張症とは、何らかの要因で血流が悪くなり、毛細血管が広がったり、血流を確保しようとして勝手に新生血管が増生されたりすることで起こる症状です。
ポテンツァでは、真皮層にある毛細血管に高周波RFで熱を与えるので、新生血管がつくられるのを抑制し、毛細血管拡張症を改善する効果が期待できます。また、皮脂腺にアプローチして皮脂分泌を抑えたり、抗炎症作用もあるので、赤ら顔治療に効果的です。
4つ目は、しわ・たるみの改善です。
針で肌に開けた穴から直接薬剤を注入することで、真皮を刺激して肌の活性化が期待でき、また、細い針を刺してコラーゲンなどを生成している真皮に直接高周波RFで熱を送ることで、繊維芽細胞が活性化し、コラーゲンの生成が促進されるので、ハリ・弾力が戻ってシワやたるみの改善が期待できるのです。
5つ目は、肝斑の改善です。
肝斑は、女性ホルモンや紫外線の影響により、皮膚に存在するメラノサイトが活性化されることで生じる比較的小さいで、30代や40代の女性の頬に、左右対称にできることが多いのが特徴です。
ポテンツァはメラノサイトに直接アプローチすることで、メラニン産生を抑えることが可能で、メラノサイトを破壊するまでの力がないため、副作用や色素沈着、再発の可能性、白抜けなどのリスクを抑えながら改善できます。
まとめ
針先からRFを照射して薬剤を直接注入するポンテツァは、ダーマペンの進化系の治療ともいえます。針の長さや量の違うチップや薬剤の種類が豊富なので、ひとり一人に合った施術が受けられ、さまざまな肌悩みの改善に効果が期待できます。ただし、デメリットや副作用もあるので、施術を受ける際はその点もしっかり理解しておくことが大切です。